薬の瓦版
薬の瓦版=平成27年3月2日= 第14号

以下、テキスト版です。

大田区薬剤師会        薬の瓦版            2015年(平成27年)3月2日(月曜日)     (ほぼ週刊)
発行:大田区薬剤師会
東京都大田区中央3−1−3
アルカディア中央1階
医薬品の誤飲事故に注意
子どもによる誤飲
 子どもによる大人用の医 薬品の誤飲が多く発生して います。子どもの行動の特 徴をふまえ、子どもが誤飲 すると入院等の重い中毒症 状を呈するリスクが高い医 薬品(向精神薬、気管支拡 張剤、血圧降下剤及び血糖 降下剤)の保管については 十分注意しましょう。

リスクと対処法の周知を
医薬品誤飲で中間報告
 消費者安全調査委員会 (消費者事故調)は19日、 子どもが誤って医薬品を飲 み込む事故について「リス クや対処法を知らない保護 者が多く、防ぐには周知の 徹底が必要だ」とする中間 報告を公表した。
 事故調は中毒情報センタ ーが集めた事故情報を分析 し、保護者アンケートも実 施。1〜2歳児の誤飲が全 体の計72%を占め、高い場 所に保管していても、椅子 などを足場に薬を取り出し ていた。特に睡眠薬などの 向精神薬やぜんそく治療の 気管支拡張剤、血圧降下剤 は誤飲時の症状が重く、入 院例もあった。
 しかし、保護者の35%は こうした事故を「知らない」 と回答。薬局や病院で注意 喚起されたことがあるとし た人も4割にとどまった。
 事故調は、保護者に危険 性を知らせるとともに、誤 飲時の対処法を相談できる 医療機関情報を提供するよ う厚生労働省に提言した。 今後、子どもが開けにくい 容器や包装の形状の調査を 加え、最終報告を取りまと める。
なにを誤飲?
 中毒情報センターが収集 した情報によると、5歳以 下の子どもの医薬品等の誤 飲事故情報の件数は、平成 18年以降増加傾向にある。 特に、一般用医薬品等に比 べて、医療用医薬品の誤飲 が増加する傾向がある。平 成24年1月〜12月に中毒情 報センターが収集した5歳 以下の子どもの医薬品等誤 飲事故情報8,388件の うち、症状を有した5もの は869件あった。厚生労 働省が実施している「家庭 用品等に係る健康被害病院 モニター報告」によると、 小児による医薬品等の誤飲 事故の件数は、たばこに次 いで多い。最新の報告(平 成24年度)では、小児の誤 飲事故全事例385件のう ち、たばこの誤飲が99件(25 .7%)、医薬品等の誤飲 が57件(14.8%)であっ た(いずれも延べ件数)
医薬品等の誤飲事故
 子ども本人による医薬品 等誤飲事故は、生後6か月 頃から目立ち始め、誤飲件 数は、9か月まで急速に増 え、その後減少に向かうが、 1歳6か月頃に再び増え、 2歳頃まで高い件数が確認 された。
 おおむね6カ月から1歳 3か月未満では、口に入れ ることを想定していない塗 り薬による誤飲事故が多 い。おおむね1歳3か月か ら2歳未満では、塗り薬の 誤飲が減り、錠剤の誤飲件 数のほうが多かった。また、 錠剤の誤飲のピークは1歳 であり、2歳まで多発して いた。おおむね2歳になる と、甘いシロップ剤を開封 するといった水薬の事故が 多くなっている。
 子ども本人による医薬品 等誤飲事故764件におい て、誤飲した医薬品等延べ 871剤の区分(複数摂取 事例については医薬品等の 製剤ごとに数え、合剤は1 剤として数えた。)は、医 療用医薬品563剤(64. 6%)、一般用医薬品等2 56剤(29.4%)、指定 医薬部外品42剤(4.8%) 及びその他10剤(1.2%) であった。その他10剤には、 海外の薬3剤及び動物用医 薬品2剤が含まれる。
CR包装容器の検討
 「子供用水薬を中心とし た医薬品容器の安全対策報 告書」(平成23年4月)で は、子どもの誤飲事故の発 生状況、医薬品誤飲事故を 防止するための安全対策の 現状、水薬誤飲事故の事例 等が取りまとめられてい る。さらに、誤飲防止策の 1つとして、医療機関及び 薬局における子ども用水薬 のCR包装容器の使用及び CR包装容器の普及への取 組等についての提言がされ た。 



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