薬の瓦版
薬の瓦版=平成27年4月13日= 第18号

以下、テキスト版です。

大田区薬剤師会        薬の瓦版            2015年(平成27年)4月13日(月曜日)     (ほぼ週刊)
発行:大田区薬剤師会
東京都大田区中央3−1−3
アルカディア中央1階
医薬品・医療のトピックス
ジェネリック医薬品(後発医薬品)
 ジェネリック医薬品市場 はここ数年で急激な伸びを 見せています。高血圧分野 では、昨年、バルサルタン (先発品:ディオバン)や カンデサルタン(先発品: ブロプレス)のような大型 ARBの後発医薬品が発売 され、それぞれオーソライ ズドジェネリック(AG) が発売されています。高脂 血症分野においては、第一 選択薬であるスタチン系薬 剤で、2011年にアトル バスタチン(先発品:リピ トール)、2013年にピ タバスタチン(先発品:リ バロ)の後発医薬品が発売 されています。さらに、感 染症領域では、高用量レボ フロキサシン(先発品:ク ラビット)も発売され、A Gも登場しました。高齢化 がますます進む中で、認知 症治療薬の代表であるドネ ペジル(先発品:アリセプ ト)の使用もますます促進 されていきそうです。  製剤的に患者さんや医療 関係者にメリットのあるも のが発売されることも期待 したいですね。
 平成27年に登場予定のジ ェネリック医薬品(6月に 薬価収載予定)は、抗血小 板剤のクロピドグレル硫酸 塩(先発名:プラビック ス)、排尿障害改善薬のナ フトピジル(先発名:フリ バス)、ビグアナイド系糖 尿病治療薬のメトホルミン 塩酸塩(先発名:メトグル コ)、潰瘍性大腸炎治療薬 のメサラジン(先発名:ア サコール)、アロマターゼ 阻害薬のレトロゾール(先 発名:フェマーラ)、オキ サゾリジノン系合成抗菌剤 のリネゾリド(先発名:サ イボックス)がある。
湿布薬・保険適応外に?
 政府の規制改革会議に設 置した「健康・医療ワーキ ンググループ」は、市販品 類似薬の保険給付範囲の見 直しに関する議論を行っ た。健康保険組合連合会は、 主成分にサリチル酸メチ ル、メントールなどが含ま れる第一世代の外用消炎鎮 痛剤(湿布薬)については 保険給付から外すと共に、 湿布薬の処方に一定の上限 を設けることを提言。医療 用医薬品のスイッチOTC 化の推進も求めた。
 同会議は、6月に予定す る規制緩和策の答申に湿布 薬の保険外しなどを盛り込 み、厚生労働省に中央社会 保険医療協議会などでの検 討を促していきたい考え。
 市販品類似薬をめぐって は、過去2回の診療報酬改 定で保険外しが実施され、 2012年度は栄養補給目 的のビタミン剤、14年度に はうがい薬の単体処方が保 険適用外となった。
 この日のヒアリングで は、健保連から第一世代の 外用消炎鎮痛剤を保険適用 から除外するよう提言があ った。
 第一世代は、サリチル酸 メチルなどを主成分とした 刺激型の消炎鎮痛剤で、炎 症初期の皮膚の温熱や冷却 を目的に使われるが、「欧 米、日本のガイドラインで は腰痛などに対して第一選 択薬と見なされていない」 と指摘。
注目されるエゴマ油
 「エゴマ油」が認知症の 予防に効果的とテレビで紹 介されている。ブームにな っており、スーパーなどで も見つけることができづら くなっているが、本当に効 果はあるのだろうか?
 エゴマ油に多く含まれる 「オメガ3」が認知症予防 に効果があるというのは、 確かに論文などでも多く実 証がされている。よく予防 に効果的といわれる魚に含 まれる「DHA」「EPA」 もこのオメガ3の一種。
 ただし油といっても、こ のオメガ3系の油は加熱に 弱いという特徴がある。あ くまでサラダに振りかけた り、味噌汁に入れるなどし て摂取するようにしよう。
 また、認知症予防を考え るときに、調理用の油でも 気をつけたいのが、コーン 油やごま油といったオメガ 6系の油の摂取量を減らす ことも重要だ。但し、全く ゼロにする必要はなく、オ メガ6:オメガ3=1:4 が理想的だといわれてい る。
がん発生に地域差?
 がん発生の地域差を初め て算出されました( 国が ん、地域がん登録の最新集 計公表)。国立がん研究セ ンターは3月26日、「地域 がん登録」のデータを基に 2011年に新たにがんと 診断されたケースを推計し たところ、約85万人だった と発表した。なお、男性が 女性より約14万人多かっ た。また、11年分はこれま でで最も多くの地域からデ ータの提出があり、その精 度も向上したことから、全 国平均に対する地域ごとの がん発生比率を初めて算出 した。
 これは、地域差を見るこ とで予防や早期発見など都 道府県のさらなるがん対策 の推進に役立つとされる。
 地域別では、胃がんは男 女ともに日本海側の罹患率 が高く、大腸がんは北海道 や東北地方、山陰地方で高 かった。肝がんは西日本と 山梨県で顕著に罹患率が高 かったほか、肺がんは男性 で特に北海道と青森、また 近畿圏で罹患率、死亡率と もに高くなっていた。乳房 がんや子宮がん、前立腺が んでは明らかな地域の偏り は見られなかった。
 同センターは、現状では データ精度が都道府県で異 なるため、大まかな傾向判 断しかできないとしている が、地域の偏りについては、 食塩の摂取量や喫煙などの 生活習慣の違いなどが影響 している可能性もあるとし ている。



上へ