薬の瓦版
薬の瓦版=平成27年5月18日= 第22号

以下、テキスト版です。

大田区薬剤師会        薬の瓦版            2015年(平成27年)5月18日(月曜日)     (ほぼ週刊)
発行:大田区薬剤師会
東京都大田区中央3−1−3
アルカディア中央1階
お母さんに知ってほしい授乳と薬
 母乳の研究が目まぐるし く進み、母乳栄養が粉ミル クに比べて優れている点が たくさん分かってきまし た。感染症の予防、免疫や 神経発達を促す優れた効 果、また母児間の愛着形成 を促す効果、その他多くの 優れた点が科学的に証明さ れてきたのです。
 残念ですが、ひとたび母 乳をやめてしまうと、ホル モンの変化などにより母乳 を再開することは困難にな ります。
お薬がたくさん入った母乳が作られるの?
 母乳には多くの良い点が あることが知られていま す。このため赤ちゃんを母 乳で育てたいと望まれるお 母さんはたくさんいらっし ゃいます。それでも、お母 さんがお薬を使用している 場合は、赤ちゃんへの影響 が気になるところです。
 母乳はお母さんの血液か らおっぱいの乳腺で作られ ます。お母さんの体に入っ たお薬は、血液に乗って乳 腺に届きます。ただし、8 割くらいのお薬は、母乳が 作られるときにお母さんの 血液よりも、かなり薄くな ることが分かっています。 ほとんどのお薬は、「母乳 中に移行するけれども、そ の量は非常に少ない」こと が知られています。だから お薬を飲んでいるお母さん が必ずしも授乳あきらめな くてはいけないわけではな いし、また授乳のために必 ずしもお薬をやめる必要は ありません。
 日本では赤ちゃんへの影 響を心配しすぎて、簡単に 母乳をやめてしまう傾向が あります。この理由は2つ あります。1つには「お薬 を飲んでいると母乳をあげ られない」という慣習が私 たちに根付いているからで す。「粉ミルクがあるから」 と母乳をやめたり、「なん とか我慢しよう」とお母さ んがお薬を飲むのをあきら めたりしてきました。もう 1つにはほとんどのお薬の 説明書に「授乳を中止」と 書かれているため、アドバ イスをする医師もそのよう に説明してきたからです。 この説明書も科学的な裏づ けに乏しく、今の時代にそ ぐわない点が指摘されてい ます。
 「お薬を飲むかどうか」 を悩まれたときには、お薬 のことだけでなく、お母さ んの病気も考えなくてはな りません。我慢をしてお薬 を飲まないと、お母さんの 病気が悪くなって子育てが 出来なくなってしまいま す。お薬を飲んでお母さん の体調を安定させること が、赤ちゃんの健康にも役 に立つことが実は多いから です。
授乳と薬の相談
 私たちは、おひとり おひとりについて医師 と十分に相談して、個 別に決めていくことが 大切と考えています。 お母さんと赤ちゃんの こと、お薬と母乳のこ と、それぞれを良い点 と悪い点から考えて、 お母さんと一緒に決め ていくものです。妊娠 と薬情報センターでは 授乳とお薬の相談外来 を設けておりますの で、悩まれた場合には 一度ご相談ください。

 ※お問い合せ電話で 「お薬に関する質問」 は承ることはできませ ん。お薬に関するご相 談は「相談内容・方法」 よりお問い合わせくだ さい。◆電話:03(54 94)7845◆平日 10:00〜12:00・13: 00〜16:00◆国立成育 医療研究センター内・ 「妊娠と薬情報センタ ー」◆東京都世田谷区 大蔵2ー10ー1

ご注意

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