薬の瓦版
薬の瓦版=平成27年7月6日= 第28号

以下、テキスト版です。

大田区薬剤師会        薬の瓦版            2015年(平成27年)7月6日(月曜日)     (ほぼ週刊)
発行:大田区薬剤師会
東京都大田区中央3−1−3
アルカディア中央1階
高血圧の薬を正しく服用しましょう=後編=
 血圧を下げる薬には多く の種類があり、その中から 患者さんの血圧のレベルや 状態、かかっている病気な どによって使用する薬を決 めていきます。いくつかの 薬を組みあわせて服用した り、服用する量や時間帯が 薬によって異なることもあ るため、医師の指示にした がい、途中で急にやめない ようにしましょう。
 高血圧のほかにも病気に かかっている場合、病気に よっては使ってはいけない 薬、あるいは慎重に使わな ければならない薬がある。 自分がかかっている病気に ついて、医師に正確に伝え ましょう。
 薬物治療の開始にあた り、最初に使用する薬剤を 第一選択薬といいます。高 血圧治療ガイドラインでは 第一選択薬の降圧薬は、5 種類の中から選択すること が推奨されています。なお、 「可能性のある副作用」に は主要なもののみを記載し ており、それ以外にも発生 することはあります。
ARB
 アンジオテンシン?受容 体拮抗薬(ARB)は、血 管を収縮させ血圧を上昇さ せる「アンジオテンシン?」 の作用を抑え、血圧を下げ る薬です。安定した効果が 期待でき、副作用が少ない といわれています。さらに、 心臓や腎臓などの臓器に対 する保護作用に優れていま す。可能性のある副作用と してめまい、動悸があげら れます。
ACE
 アンジオテンシン変換酵 素阻害薬(ACE)は、「ア ンジオテンシン?」の産生 を抑えて血圧を下げる薬で す。心臓や腎臓などの臓器 の保護作用もあります。可 能性のある副作用として、 のどのイガイガ感や空咳が あります。
カルシウム拮抗薬
 血圧上昇の原因となる、 血管の筋肉へのカルシウム の流入を抑え、血管を拡張 させることで血圧を下げる 薬です。むくみ等以外には 副作用も少なく、狭心症、 脳出血、動脈硬化などを合 併している人の降圧治療薬 に向いている。可能性のあ る副作用として、脈が速く なる、顔がほてる、尿量増 加、足のむくみ、歯肉のは れが考えられます。
β遮断薬
 交感神経の受容体のひと つであるβ受容体の作用を 遮断する薬です。心臓にあ るβ受容体に働き、心拍数 を抑え、血圧を下げます。 狭心症などがある人、脈の 早い若年者の高血圧に適し た薬とされています。可能 性のある副作用として徐 脈、手足の冷え、息切れ、 インポテンスがあります。
利尿薬
 尿へのナトリウム(塩分) の排出を促し、長期的には 血管壁のナトリウムを減ら し、血管を拡張して血圧を 下げます。この薬は量を多 くしても効果は変わらない ため、0.5錠程度の少量 処方されることが多く、他 の薬と合わせて飲むことが 多い薬です。可能性のある 副作用として、脱水・低カ リウム血症、インポテンス、 糖尿病、痛風が考えられる。
塩分を控える12箇条
 ■薄味に慣れる
 塩味の薄い食事に慣れる ことが第一歩です。だしを 効かせることでおいしく食 べることができます。
 ■漬物・汁物の量に注意
 塩分の多い漬け物や汁物 は、食べる回数と量を減ら しましょう。漬け物は減塩 タイプを、汁物は汁を残す ように。
 ■効果的に塩味を
 献立にはいろいろな味付 けを利用し、塩味は効果的 に使うようにしましょう。 塩は食品の表面にさっとふ りかけると少なくても塩分 を感じることができます。
 ■「かけて」より「つけて」
 しょうゆやソースなど は、かけて食べるより、つ けて食べたほうが塩分の摂 取量が少なくてすみます。
 ■酸味を上手に使う
 レモン、すだち、かぼす などの柑橘類や酢などを和 え物や焼き物に利用しまし ょう。
 ■香辛料をふんだんに
 とうがらしやコショウ、 カレー粉などの香辛料を上 手に使って味付けに変化を つけるのも、塩分を控える 工夫の1つ。
 ■香りを利用して
 ゆず、しそ、みょうが、 ハーブなどの香りのある野 菜、海苔、かつお節などを 加えると、薄味のメニュー に変化もつく。
 ■香ばしさも味方です
 香ばしさもまた塩分のと りすぎを抑えてくれます。 焼き物にする、炒った胡麻 やくるみなどで和えるな ど、調理に利用しましょう。
 ■油の味を利用して
 胡麻油やオリーブオイル を、食べる前に少しかける ことで風味が増し、おいし く食べられます。ただし、 脂質のとりすぎにならない ように。
 ■酒の肴に注意
 酒の肴に合う料理は塩分 が多く含まれるものが多い ので、少量にしましょう。
 ■練物・加工食品に注意
 かまぼこ、はんぺん、薩 摩揚げなど魚の練り製品 や、ハムやベーコンといっ た肉の加工食品も塩分が多 いので、食べる量に気をつ けましょう。
 ■食べすぎないように
 せっかくの薄味の料理で も、たくさん食べれば塩分 の量が多くなります。



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