薬の瓦版
薬の瓦版=平成27年7月20日= 第29号

以下、テキスト版です。

大田区薬剤師会        薬の瓦版            2015年(平成27年)7月20日(月曜日)     (ほぼ週刊)
発行:大田区薬剤師会
東京都大田区中央3−1−3
アルカディア中央1階
くすりを安心・安全に使用するために
 医師・歯科医師の処方せ んや指示により使われるく すりを医療用医薬品といい ます。医療用医薬品は、作 用や使用方法などの点で医 師や薬剤師などの専門家に よる管理が必要とされてい ます。基本的に、医師の指 示通りに使用しましょう。 病状が改善したからと自己 判断で用量を変えたり、医 師から指示を受けずに使用 を中止してはいけません。 病状が同じ場合でも、以前 に使用して残ったくすりを 自己判断で使用してはいけ ません。また、残ったくす りを絶対に他の人に渡した り、他の人からもらったり してはいけません。医療用 医薬品は、医師が診察した 時点での患者さんの病状に 応じて処方されるもので す。症状が同じだからとい って同じ病気とは限りませ ん。また、成人には用いら れても、小児や妊婦には使 用できないくすりもありま す。さらに、くすりの成分 にアレルギー反応を示すた め、そのくすりが使えない 人もいます。このため、残 ったくすりを自己判断で使 用したり、他人に渡しては いけません。
 複数の医療機関や薬局か らくすりをもらうときは、 現在使用しているすべての くすりを必ず伝えましょ う。くすりによっては、併 用してはいけないものがあ ります。また、同じ成分を 含むくすりや同じ効果の薬 が処方されてしまうかもし れません。したがって、既 に使用している医薬品があ れば、市販薬を含め、すべ てについて必ず伝えましょ う。
 錠剤やカプセル剤が飲み にくいからといって、自己 判断で錠剤をつぶしたり、 カプセルをはずしてはいけ ません。錠剤やカプセル剤 の中には、徐々に有効成分 が溶け出すように工夫され ているものや、胃では溶け ず腸で溶けるように工夫さ れているものなどがあるた めです。飲みにくい場合は、 医師又は薬剤師に相談しま しょう。
 もう使わなくなったお薬 を整理せずに自宅に置いて おくと、間違って服用して しまう恐れがあります。余 ったお薬は薬局に持参する と廃棄してくれます。また、 薬剤師が自宅を訪問して整 理することも可能です。新 しいお薬を飲み始める際や お薬が変更になった際は、 一度手元のお薬を整理して 飲み間違いを防ぎましょ う。また、お年寄りや複数 のお薬を服用している方は 特に注意が必要です。ご家 族にも協力してもらい、正 しく服薬できるよう確認す るようにしましょう。また、 服薬に難しさを抱えていら っしゃるご家族がいる場合 や家族内でサポートするこ とが難しい場合は、早めに 薬剤師に相談するとよいで しょう。飲み間違いや飲み 忘れを防ぐための工夫など についてアドバイスをもら うことができます。
 適正な保管をしましょ う。また、子供の手の届か ない場所に保管しましょ う。一般には、直射日光や 湿気を避けて涼しい場所に 保管します。しかし、医師 や薬剤師から特別な指示が あったときは、それに従っ てください。適正な保管方 法を守ることは、くすりの 品質を保つために大切で す。
 使用中に気になる症状が 発現した場合は、副作用の 可能性もあるので、必ず医 師又は薬剤師にご相談くだ さい。個々のくすりについ ての注意事項は、医師・薬 剤師から説明を受けて下さ い。くすりによっては、極 めてまれですが、悪化する と死亡や後遺症の残る重い 副作用が起こることがあり ます。「重篤副作用疾患別 対応マニュアル」では、こ のような副作用に早めに気 づいて対処できるよう、副 作用の概要、初期症状、早 期対応の要点を紹介してい ます。
 例として、皮膚にあらわ れる症状を抜粋して紹介し ましょう。薬を使ったらす ぐに「ひりひりする」、「赤 くなる」、「かゆくなり、 塗った部分にじんましんが でた」。また、あるときか ら「かゆみや赤み、ぶつぶ つ、汁などが急に出てくる」 など。「皮ふの広い範囲が 赤くなる」がみられ、その 症状が持続したり、急激に 悪くなったりする薬剤性過 敏症症候群の場合には、上 記のどれかの症状に加えて 「高熱(38℃以上)」、「の どの痛み」、「全身がだる い」、「食欲が出ない」な どの症状が持続したり、急 激に悪くなったりすること が知られています。



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