薬の瓦版
薬の瓦版=平成27年8月24日= 第31号

以下、テキスト版です。

大田区薬剤師会        薬の瓦版            2015年(平成27年)8月24日(月曜日)     (ほぼ週刊)
発行:大田区薬剤師会
東京都大田区中央3−1−3
アルカディア中央1階
たかが便秘と考えないで
薬局で相談して適切な治療を
 便通は本来、毎日あるの が健康な状態です。3日以 上なかったり、便が硬くて 量が少なく残便感があった りする状態を便秘と呼びま す。女性に多く、排便が困 難になるほか、腹痛、腹部 膨満感、食欲不振などの症 状もあらわれます。肌荒れ や肩こりなど、全身に影響 が出ることもあります。
 便秘といってもお通じが 1週間に1〜2回程度ある 場合には、食生活、排便習 慣の改善、運動などを行っ たうえで、緩下剤や整腸剤 などを上手に活用して様子 をみましょう。
食事のリズムを整える
食物繊維や水分をとる
 食物繊維は腸のぜん動運 動を高め、便を排出しやす くします。穀物、いも類や 豆類、ひじき、寒天、果物 など、食物繊維を多く含む 食品を十分にとるようにし ましょう。水分が不足する と便が硬くなって移動しづ らくなります。水分を含ん だ便は、便の容積が増して 腸に刺激を与え、便意を起 こしてくれるので、水分を 十分にとりましょう。特に 朝、一杯の冷たい水か牛乳 を飲むことを習慣づけると よいでしょう。
腸内環境を整える
食品を積極的にとる
 乳酸菌を含むヨーグルト や納豆などの発酵食品、オ リゴ糖などは腸内環境を整 え、便秘を改善してくれま す。乳酸菌を使った整腸剤 は、穏やかな効き目で腹痛 がなく、腸内環境のバラン スを整えて便秘・軟便の両 方の症状を改善します。腸 内細菌は,ビフィズス菌や 乳酸菌のような良いはたら きをする「善玉菌」と有害 な「悪玉菌」とに大別でき、 乳酸菌をとることにより、 腸内が酸性に傾き、悪玉菌 の増殖が抑えられます。
適度な運動を取り入れよう
 運動不足は、便秘の大き な原因になります。特に体 力や筋力の低下が原因とな る弛緩性便秘の場合は、腹 筋などの運動は効果があり ます。おなかのマッサージ も習慣にしましょう。
トイレを我慢しない
 朝食後は、胃・結腸反射 (=食べ物が胃に入ると腸 に排便を促す指令)が、も っとも出やすいタイミング です。朝食をしっかり食べ た後にトイレに行く習慣を つけましょう。 
くすりの種類と選び方
 便秘治療に使われる下剤 は、作用によって主に4種 類に分けられます。同じ下 剤を長期間連用すると、精 神的な依存や腸の筋力低下 などから、習慣性になった り、効きにくくなったりす ることもあります。作用の 異なる下剤に変更したり、 徐々に減量することが必要 です。症状にあった便秘薬 を薬局で選んでもらいまし ょう。
 ただし、妊娠されている 方は基本的に便秘薬の使用 は避けなければなりませ ん。子宮に過度の刺激を与 えないよう医師の指導の下 で使用されるべきです。
医療機関への受診を推奨する場合
 他にも、次のような症状 がみられたら、医師の診断 を受けましょう。  ■突然便秘をするように なった ■便に血や粘液が 混ざっている ■便が細く なった ■激しい腹痛や嘔 吐、発熱を伴う ■おなか にしこりがある ■重度な 便秘で、何をやっても改善 しない



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